
Zoom・Teams・Google Meet の標準機能で議事録はどこまで取れる?
この記事の答え3 つとも、有料プランなら文字起こしと AI の要約が本体の機能として使え、日本語にも対応しています。分かれるのは追加のライセンスで、Zoom は対象の有料プランに AI 機能が含まれ、Teams の要約は Teams Premium か Copilot のライセンスが別に要ります。まず標準機能を試し、足りないところだけ専用のサービスを足すのが無駄がありません。
- 3 つとも有料プランで文字起こしと AI 要約が使え、日本語に対応する
- Teams の要約は Teams Premium か Copilot のライセンスが別に要る
- 保存場所は Zoom がクラウド録画、Teams が OneDrive / SharePoint、Google が主催者のドライブ
3 つとも「有料プランなら本体に付く」
会議ツールの文字起こしと要約は、いまはどれも本体の機能です。別の道具を入れる前に、いま契約しているプランで何が使えるかを確かめると、費用を足さずに済むことがあります。
| 文字起こし | AI の要約 | 追加のライセンス | |
|---|---|---|---|
| Zoom | 対象の有料アカウント(Pro・Business・Education・Enterprise)でクラウド録画から | 対象の Zoom Workplace の有料プランで、ライセンスを割り当てられた人 | 中心の AI 機能は追加費用なし。エージェント製品 ZoomMate は別売り |
| Microsoft Teams | 会議ポリシーで許可すれば利用可(新しいポリシーは既定で有効) | インテリジェント リキャップ | Teams Premium か Copilot のライセンスが別に必要 |
| Google Meet | Business Standard 以上などの対象エディション | 「Gemini でメモを取る」(Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plus) | 2025 年 1 月から Business / Enterprise のエディションに含まれる |
Zoom は名前が変わった
Zoom は 2026 年 6 月の公式ブログで、これまで「AI Companion」と呼んでいた機能について「会議のサマリー、スマート作成、文字起こし、通話のサマリーなど、AI Companion の名前で呼ばれていた機能は、いまも Zoom Workplace に組み込まれている」と説明しています。同じページで、対象の有料プランでは中心の AI 機能を追加費用なしで使えるとしたうえで、新しく出たエージェント製品「ZoomMate」はアドオンだと書いています。検索して出てくる古い記事は名前が違うことがあるので、社内で説明するときは注意してください。
Teams だけ、要約に別のライセンスが要る
Microsoft の公式ドキュメントには、インテリジェント リキャップ(会議の要約・章分け・話者の整理をまとめて出す機能の、Microsoft での呼び名)を使うには「Teams Premium ライセンスか Microsoft Copilot ライセンスを利用者に割り当てる必要がある」と書かれています。音声のリキャップには Copilot ライセンスが要ります。文字起こし自体は会議ポリシーで有効にできるので、「文字起こしは取れるが要約は出ない」という状態が起こります。
2026 年 4 月から Teams Premium の一部の機能が Teams Enterprise に移りました。ただし公式ドキュメントには、要約や章分けといった「インテリジェンス」に当たる機能は Teams Premium に残ると明記されています。Teams Enterprise にしたから要約が付く、とは限りません。
保存場所と保存期間
議事録を社内の決まりで管理するなら、どこに残るかが大事です。
- Zoom: 文字起こしはクラウド録画の一覧に別のファイル(VTT)として並びます。クラウド録画の容量はプランごとに決まっています(Pro・Business は 1 ライセンス利用者あたり 10 GB など)
- Teams: 文字起こしは録画と一緒に OneDrive と SharePoint に保存され、録画と文字起こしの既定の有効期限は 120 日です。音声のリキャップ(プレビュー)は利用者の OneDrive に 60 日
- Google Meet: 文字起こしもメモも、会議の主催者のドライブの「Google Meet」フォルダに入ります。メモの保持は、組織が設定した Meet の保持ポリシーに従います
Zoom と Google は、文字起こしそのものの保存期間を公式ページに数字で書いていません。期限つきで消したい場合は、管理画面の設定を確かめてください。
学習に使われるかは、3 社とも明記している
社内の会議を扱う以上、ここは読む価値があります。
- Zoom: 「音声・映像・チャット・画面共有・添付などの顧客のコンテンツを、Zoom および第三者の AI モデルの学習には使わない」
- Microsoft: インテリジェント リキャップについて「顧客データは AI モデルの学習やテストには記録も使用もされない」「OpenAI を含む Microsoft 以外の第三者と共有されない」
- Google: 「許可なく、あなたのドメインの外で生成 AI モデルの学習に使うことはない」

録る前に社内で決めておく 3 つ
機能が使えるかとは別に、録ってよいかの決めごとが要ります。議事録の導入でつまずくのは、たいていここです。
- 参加者への知らせ方。誰が、いつ、どう伝えるか(会議の冒頭か、招待の本文か)
- 社外の人が入る会議。取引先との商談を録るかどうか、録るなら同意をどう取るか
- 残したデータの扱い。誰が見られるか、いつ消すか(保存期間は上の節のとおり、ツールごとに違います)
専用のサービスを足すのはどんなときか
標準機能で足りなくなるのは、次のような場合です。
- 会議ツールをまたぐ。Zoom と Teams と対面の打ち合わせを、同じ場所に貯めたい
- 用語を登録したい。社名・製品名・略語を正しく起こしたい
- 対面の会議も録りたい。会議ツールを通さない打ち合わせがある
- 要約の形を決めたい。決定事項・宿題・担当者の形に揃えたい
このどれかに当てはまるなら、専用のサービスを検討する価値があります。料金と対応言語の比較は AI 議事録ツールはどれを選ぶ? にまとめました。
| 製品 | 料金 | 無料枠 | 会議ツール | 対応言語 | AI 学習 |
|---|---|---|---|---|---|
| Zoom Workplace(ミーティング要約) | 無料 / プロ ¥2,237 / ビジネス ¥2,895(1 ユーザー・月、年払い、税別) | 要約は月 3 回まで | Zoom の会議のみ | 要約は 32 言語 | 学習に使わないと明記 |
| Microsoft Teams Premium | ¥1,499(1 ユーザー・月相当、年払い、税別) | 無料枠なし(試用版あり) | Teams の会議・通話のみ | 要約の翻訳は 9 言語 | 学習・テストに使わない |
| Notta | 無料 / プレミアム ¥1,185 / ビジネス ¥2,508(1 アカウント・月、年払い、税込) | 120 分 / 月(1 回 3 分まで) | Zoom / Teams / Meet / Webex | 58 言語 | 上位プランで学習なし |
| Rimo Voice | プロ ¥3,300 / チーム ¥4,950(1 ユーザー・月、年払い、税込) | 7 日間のお試しのみ | Zoom / Teams / Meet / Webex | 60 以上の言語 | 全プランで学習なし |
| tl;dv | 無料 / プロ ¥3,080 / ビジネス ¥4,980(1 シート・月、年払い) | AI のメモは 10 会議まで | Zoom / Teams / Meet | 30 以上の言語 | 学習に使わないと明記 |
対象プランと対応言語は 2026 年 9 月 16 日に確かめたものです。会議ツールの機能はプランの改定で動くので、管理者の画面でも確かめてください。
議事録から報告資料まで
文字起こしと要約が取れたら、次は報告の形にまとめる作業です。要点の抜き出しから資料にするところは 議事録から報告資料を作る手順、資料の構成そのものは 提案書の構成 にまとめています。
この記事で比べた製品
Zoom Workplace(ミーティング要約)
Zoom の有料プランに追加費用なしで付くミーティング要約。会議のあと、要点と次の行動がメールとチャットに届く。
- 料金
- 無料 / プロ ¥2,237 / ビジネス ¥2,895(1 ユーザー・月、年払い、税別)
向いている
- すでに有料で使っていれば、追加の費用なく要約が付く
- 会議のあとに要約がメールとチャットへ自動で届く
向いていない
- 要約できるのは Zoom の会議だけ
- 無料プランでは月 3 回までしか要約できない
Microsoft Teams Premium
Teams の会議にインテリジェント要約を足すアドオン。Teams を含む Microsoft 365 の契約に上乗せして使う。
- 料金
- ¥1,499(1 ユーザー・月相当、年払い、税別)
向いている
- Teams の中だけで完結し、新しい道具を増やさない
- 顧客データを AI の学習やテストに使わないと明記されている
向いていない
- Teams のライセンスへの上乗せの費用がかかる
- 対象は Teams の会議と通話だけ
Notta
Zoom・Teams・Google Meet の会議を文字起こしして要約する日本語のサービス。無料枠があり、Word や PDF に書き出せる。
- 料金
- 無料 / プレミアム ¥1,185 / ビジネス ¥2,508(1 アカウント・月、年払い、税込)
向いている
- 無料のまま月 120 分まで試せる
- Word・PDF・字幕・Excel など 5 つの形で書き出せる
向いていない
- 書き出しはプレミアム以上のプランから
- 「AI 学習なし」と明記されるのはエンタープライズと業種別のプラン
Rimo Voice
日本語の精度と国内でのデータ保管をうたう議事録サービス。会議ツールとの連携のほか、対面の会議にも対応する。
- 料金
- プロ ¥3,300 / チーム ¥4,950(1 ユーザー・月、年払い、税込)
向いている
- すべてのプランに「AI 学習なし」と国内保管が付く
- 対面・ハイブリッドの会議も録音から議事録にできる
向いていない
- 無料で使い続けられる枠が無い(7 日間のお試しのみ)
- 月払いは年払いより 1.5 倍の月額になる
tl;dv
Zoom・Google Meet・Teams の会議を録画して要約する海外のサービス。無料プランでも録画と文字起こしに上限が無い。
- 料金
- 無料 / プロ ¥3,080 / ビジネス ¥4,980(1 シート・月、年払い)
向いている
- 無料プランでも録画と文字起こしの回数に上限が無い
- 5,000 以上の外部ツールと連携できる
向いていない
- 無料プランはデータの保持が最長 3 か月
- 料金ページに税の扱いが書かれていない
よくある質問
無料プランでも文字起こしは使えますか?
文字起こしと要約の前提条件として公式ページに並んでいるのは、3 社とも有料のプランです(「無料では使えない」と明記した文は見つかりませんでした)。Zoom だけは、無料プランでも AI の要約を月 3 回まで使えると料金ページに書かれています。契約しているプランの機能一覧で確かめるのが確実です。
日本語の会議でも要約されますか?
されます。Zoom は AI 機能の対応言語の一覧に日本語があり、会議サマリーも対象です。Teams のライブ文字起こしは日本語(日本)に対応し、多言語会議向けのインテリジェント リキャップ(プレビュー)の対応言語にも日本語が入っています。Google Meet の文字起こしと「Gemini でメモを取る」も、対応言語に日本語が含まれます。
会議の音声は AI の学習に使われますか?
Zoom は「顧客のコンテンツを自社や第三者の AI モデルの学習には使わない」と明記しています。Microsoft もインテリジェント リキャップについて「顧客データは AI モデルの学習やテストに使われない」と書いています。Google Workspace も「許可なく、ドメインの外で生成 AI モデルの学習には使わない」としています。
文字起こしはどこに保存されますか?
Zoom はクラウド録画の一覧に別のファイルとして並びます。Teams は録画と一緒に OneDrive または SharePoint に保存され、既定では 120 日で期限切れになります。Google Meet は主催者のドライブの「Google Meet」フォルダに入ります。
専用の議事録サービスは要りませんか?
会議ツールをまたいで使いたい、話者を細かく分けたい、用語を登録したい、といった要望があると、標準機能では足りなくなります。5 つの比較は「AI 議事録ツールはどれを選ぶ?」にまとめています。
出典
- Zoom サポート「Using audio transcription for cloud recordings」確認日 2026-09-16
- Zoom サポート「Using Meeting Summary with AI」確認日 2026-09-16
- Zoom サポート「Supported languages for Zoom AI features」確認日 2026-09-16
- Zoom サポート「How Zoom AI features handle your data」確認日 2026-09-16
- Zoom ブログ「Meet ZoomMate」確認日 2026-09-16
- Microsoft Learn「Manage transcription and captions for Teams meetings」確認日 2026-09-16
- Microsoft Learn「Intelligent recap for Teams calls, meetings, and events」確認日 2026-09-16
- Microsoft Learn「Data, privacy, and security for intelligent recap in Teams Premium」確認日 2026-09-16
- Microsoft Learn「Manage Teams recording expiration policy」確認日 2026-09-16
- Google Meet ヘルプ「Use transcripts with Google Meet」確認日 2026-09-16
- Google Meet ヘルプ「Take notes for me in Google Meet」確認日 2026-09-16
- Google Workspace「Generative AI in Google Workspace Privacy Hub」確認日 2026-09-16
この記事を書いた人

Narrative を作っているチームが、実際に AI で資料を作りながら書いています。料金や機能は各社の公開ページを確認日つきで載せ、確かめられない数字は書きません。
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