この記事には運営会社の製品(Narrative)の紹介が含まれます。
- 伝えたいこと(比べる・推移・内訳・関係・達成度)で型が決まる
- 1 ページに 1 つのグラフと 1 つの結論だけを置く
- 軸の単位・期間・出典をグラフの近くに書く
伝えたいことから型を選ぶ
グラフを選ぶときに最初に決めるのは、形ではなく「このページで何を言うか」です。言いたいことが決まれば、型はほぼ自動的に決まります。
| 伝えたいこと | 向く型 | 例 |
|---|---|---|
| 量を比べる | 縦棒・横棒 | 部門ごとの売上 |
| 時間の推移を見せる | 折れ線・面 | 四半期ごとの利用者数 |
| 内訳を見せる | 帯・円(3 つまで) | 売上の事業別の構成 |
| 内訳の変化を見せる | 積み上げ棒・積み上げ面 | 期ごとの構成比の移り変わり |
| 2 つの数の関係を見る | 散布 | 単価と解約率 |
| 目標に対する達成度 | 目標線つきの棒・ゲージ | 予算に対する実績 |
項目名が長い日本語のときは、縦棒より横棒が読みやすくなります。縦棒だと項目名が斜めになるか、途中で折り返されてしまうためです。


増減の内訳を見せたいときは、ウォーターフォール(滝の形)が向きます。前期から当期までの間に、どの要因でいくら増減したかを 1 本の流れで読めます。

推移は折れ線、比較は棒
同じ数字でも、伝えたいことで型が変わります。「今期は前期より伸びた」なら 2 本の棒で足ります。「3 年で伸び続けている」なら折れ線です。棒を 12 本並べて推移を語ると、読む人は隣どうしを比べてしまい、全体の傾きが見えません。

作例:売上報告を 5 種類のグラフで
記事の最初の作例は、文具メーカーの上期の売上報告です(社名・数字は作例のため架空)。伝えたいことごとに、グラフの型を 1 つずつ使い分けました。
| 伝えたいこと | 使ったグラフ | この作例の言い切る一文 |
|---|---|---|
| 月ごとの推移 | 折れ線 | 売上は 4 月から伸び続け、9 月に 3.8 億円になりました |
| 商品ごとの大きさ | 縦棒(1 本だけ色を付ける) | 伸びたのはノートで、前年の 1.6 倍になりました |
| 売上に占める割合 | ドーナツ | ネット通販が売上の 4 割を占めるようになりました |
| 地域ごとの内訳 | 積み上げ棒 | 関西はネット通販の伸びが全体を押し上げました |
| 増えた理由と減った理由 | ウォーターフォール | 値上げの効果が、原材料の値上がりを上回りました |
どのページも、前年の数字はグレーに落とし、主役の 1 本(今年・ノート・ネット通販)だけに色を付けています。グラフの下の帯には「読み取れること」を 1 文で置き、グラフを読まなくても結論が分かる形にしました。PowerPoint で開くと、折れ線・縦棒・ドーナツ・積み上げ棒は本物のグラフとして数字から直せます(ウォーターフォールは図形のまとまりとして入り、形と字を直せます)。
1 ページに 1 つの結論
グラフのページには、結論を言い切る見出しを付けます。「売上高の推移」ではなく「売上は 3 年連続で伸びています」と書くほうが、読む人の理解が速くなります。見出しが結論なら、グラフはその根拠になります。
結論が 2 つあるページは、2 枚に分けます。1 枚で 2 つの主張をすると、どちらも印象に残りません。
読み間違いを防ぐ 5 つ
数字を扱うページでは、正しさが先です。次の 5 つは、投影する前に必ず確かめます。
- 軸の単位と期間を軸の近くに書く(千円・百万円・年度・四半期)
- 棒は 0 から始める。途中から始めない
- 合計が 100% になるかを確かめる(四捨五入で 99.9% になるときは注記する)
- 出典と時点を、外部の数字には必ず添える
- 色の意味を揃える。赤を「悪い」に使ったら、資料の最後まで同じにする
AI にグラフを作らせるときの渡し方
AI に頼むときは、数値の表と、そのページで言いたいことを一緒に渡します。型を指定せずに「いい感じのグラフ」と頼むと、伝えたいことと合わない形が返ってきます。
出てきたグラフは、元の表と突き合わせます。とくに合計・単位・期間の 3 つは、機械が取り違えても見た目では気づきにくい所です。
グラフを資料に貼ったあとで数字を直せるかどうかも、道具選びで差が出ます。画像として貼ると、1 つ数字を直すだけで作り直しになります。PowerPoint に持っていく方法は AI で PowerPoint を作るには、提案書全体の並べ方は 提案書の構成 にまとめています。
型から選べば迷わない
Narrative は、上の 6 つを含むグラフの型を 資料の型の一覧 に持っていて、数値と「伝えたいこと」を渡すと、目盛り・単位・色はサービス側が決めます。書き出した PowerPoint ではグラフがそのままグラフとして入るので、「データの編集」で数字を直せば棒も数字も一緒に変わります。
この記事で比べた製品
Narrative
いつもの AI(Claude・ChatGPT・Gemini など)に頼むだけで、会社のデザインで揃った資料が PDF と PowerPoint で返るサービス。画面を開かず、AI エージェントから使う。
- 料金
- 無料 / プロ ¥1,980 / ビジネス ¥4,980(1 人・月、税込)
向いている
- いつもの AI から呼べる(新しい画面を覚えない)
- 誰が作っても同じ配色・余白・書体で揃う
- PowerPoint で図形・表・グラフのまま直せる
- 版と直した経緯がチームに残る
向いていない
- 座標を指定して自由に置く用途には向かない(体裁はサーバーが決める)
- AI エージェントをまだ使っていない人には入口が分かりにくい
よくある質問
円グラフは使ってよいですか?
内訳が 3 つまでで、割合そのものを見せたいときは使えます。項目が多いときや、複数の期間を比べたいときは、帯グラフか横棒のほうが読み取りやすくなります。角度の比較は、長さの比較より読み取りに時間がかかるためです。
棒グラフの軸は 0 から始めるべきですか?
棒グラフは長さで量を比べるので、0 から始めます。途中から始めると差が実際より大きく見えます。小さな差を見せたいときは、棒ではなく折れ線にするか、差そのものを数字で書きます。
1 ページにグラフを 2 つ載せてもよいですか?
比べることが目的なら 2 つまで置けますが、結論は 1 つにします。3 つ以上になるときは、ページを分けるか、表にまとめたほうが読みやすくなります。
色は何色まで使えますか?
目安は 3 色までです。強調したい系列に 1 色、残りは同系の薄い色にすると、どこを見ればよいかが伝わります。色の意味(良い・悪い)は、資料全体で揃えます。
AI にグラフを作らせてもよいですか?
数値の表と「何を伝えたいか」を渡せば、型の選定と作図は任せられます。数値そのものは自分で用意してください。出てきたグラフは、軸の単位・期間・合計が元の表と合っているかを必ず確かめます。
出典
- Narrative 資料の型の一覧確認日 2026-09-16
この記事を書いた人

Narrative を作っているチームが、実際に AI で資料を作りながら書いています。料金や機能は各社の公開ページを確認日つきで載せ、確かめられない数字は書きません。
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