
業務フロー図を AI で作るには?文章の書き方と 5 つの道具の使い分け
この記事の答え業務フロー図は、作業を「誰が・何を・次はどこへ」の 3 つで箇条書きにしてから AI に渡すと、一度でほぼ形になります。道具は 5 つを比べました。会議で一緒に描くなら Miro か Whimsical、文章から起こすなら Napkin AI、記号の決まりに沿うなら Lucidchart、資料の中で組むなら Narrative が向きます。
この記事には運営会社の製品(Narrative)の紹介が含まれます。
- 「誰が・何を・次はどこへ」の 3 つで箇条書きにしてから渡す
- 分岐と例外は、本線を書いてから足す
- 会議で描くか、文章から起こすか、記号に沿うかで道具が変わる
渡す文章を先に整える
AI に図を頼むとき、うまくいかない原因のほとんどは、渡した文章の形です。図にしたい流れを、1 行 1 工程の箇条書きにしてから渡します。1 行には、担当者・作業・次の行き先の 3 つを入れます。
営業 → 見積を作る → 課長の承認へ
課長 → 見積を承認する → 経理へ
経理 → 請求書を発行する → 完了
この形にすると、工程の抜けが書いている途中で見つかります。図にしてから抜けに気づくと、作り直しになります。

分岐と例外は後から足す
分岐を最初から混ぜると、本線が読み取れなくなります。まず一直線の流れを書き切り、そのあとで「もし在庫が無ければ、発注に戻る」のように条件と戻り先を足します。例外(差し戻し・キャンセル・再提出)も同じで、後から足すほうが図が整います。
道具は「誰と作るか」で選ぶ
会議で描くなら Miro・Whimsical、書き上げた文章から起こすなら Napkin AI、記号の決まりに沿って作り込むなら Lucidchart、資料の中で組むなら Narrative が向きます。機能の多さではなく「誰と作るか」で選ぶと外しません。
| 作り方 | 向く道具 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 会議で一緒に描く | Miro・Whimsical | 現場の人に聞きながら流れを起こす |
| 文章から起こす | Napkin AI | 書き上げた説明文から図を 1 枚作る |
| 記号の決まりに沿って作り込む | Lucidchart | 監査・外部提出で形式が決まっている |
| 資料の中で組む | Narrative | 毎月の報告資料に同じ形の図を載せる |
Miro は公式のページで、フロー図・ER 図・UML を AI で作れることを挙げています。Lucidchart は業務フローや体制図の作図に寄っていて、Visio の読み書きができます。
| 製品 | 料金 | AIでできること | 書き出し | 日本語 |
|---|---|---|---|---|
| Miro | 無料 / Starter $8 / Business $20(1 人・月、年払い) | 文章からフロー図・マインドマップ | JPG・PDF(高解像度は有料) | 画面も日本語 |
| Whimsical | 無料 / Pro $10 / Business $20(1 人・月、年払い) | 文章からフロー図・マインドマップ | PNG・SVG・PDF・Mermaid | 画面は英語・入力は可 |
| Lucidchart | 無料 / 個人 $9(1 人・月、税別) | 文章から図を作る | Visio の読み書き(有料) | 画面も日本語 |
| Napkin AI | 無料 / Plus $9 / Pro $22(1 人・月) | 文章から図の候補を出す | PNG・PDF(SVG と PPT は有料) | 画面は英語・入力は各国語 |
| Narrative 運営会社の製品 | 無料 / プロ ¥1,980 / ビジネス ¥4,980(1 人・月、税込) | 文章から図解の型(体制図・循環・工程)で組む | PDF・PowerPoint | 画面も日本語 |
機能と料金は 2026 年 9 月 16 日に確かめました。AI の機能はとくに更新が早いので、公式のページで最新を見てください。
思った形にならないときに直す 3 つ
出てきた図が読みにくいときは、次の順に見ます。
- 工程の粒度が揃っているか。「受注する」と「受注書の 3 枚目に押印する」が並んでいると、図が歪みます
- 1 行に 2 つの作業が入っていないか。「承認して発送する」は 2 工程に分けます
- 行き先が全部書いてあるか。行き先の無い行があると、AI が近くの工程につないでしまいます
この 3 つを直して渡し直すほうが、出てきた図を手で動かすより速く済みます。

資料に載せるところまで
作った図は、最後に資料へ貼ります。画像として貼ると、担当者名や工程名が変わったときに作り直しになるので、直す見込みがあるなら図形のまま入る方法を選びます。詳しくは 図解を PowerPoint に貼るには?、道具そのものの比較は AI で図解を作るツールのおすすめは? にまとめています。
Narrative は、工程の流れ・体制図・循環といった図の型を 資料の型の一覧 に持っていて、上のような箇条書きをいつもの AI に渡すと、会社のデザインで図の入ったページが返ります。書き出した PowerPoint では図形と文字のまま直せます。
この記事で比べた製品
Miro
共同編集のホワイトボード。AI に文章で頼むと、フロー図やマインドマップを盤面に作れる。
- 料金
- 無料 / Starter $8 / Business $20(1 人・月、年払い)
向いている
- 会議をしながら、全員で同じ盤面を直せる
- フロー図・ER 図・UML など、AI で作れる図の型が広い
向いていない
- AI は 1 つ作るごとに 1 クレジット。無料はチームで月 10 クレジット
- 資料へは画像として貼ることになり、貼ったあとに形は直せない
Whimsical
フロー図とマインドマップに絞ったホワイトボード。線と箱の体裁が自動で整う。
- 料金
- 無料 / Pro $10 / Business $20(1 人・月、年払い)
向いている
- 線と箱の体裁が自動で整い、図の見た目が揃う
- Mermaid でも書き出せるので、図を文字のまま持ち運べる
向いていない
- 無料は書き出しに透かしが入り、月に作れる数も限られる
- PowerPoint への書き出しは公式の一覧に無い
Lucidchart
業務フローや体制図の作図ツール。文章から図を作る AI と、Visio の読み書きを持つ。
- 料金
- 無料 / 個人 $9(1 人・月、税別)
向いている
- 業務フロー・体制図・ER 図など、作図の型が揃っている
- Visio の読み書きができ、いままでの図を引き継げる
向いていない
- 無料は編集できる資料が 3 つ・1 つにつき 60 個まで
- 図を資料へ持っていく道が、連携と書き出しに分かれる
Napkin AI
文章を貼ると図の候補を並べる道具。選んで直し、PowerPoint に図形のまま書き出せる(有料)。
- 料金
- 無料 / Plus $9 / Pro $22(1 人・月)
向いている
- 貼った文章から図の候補が並び、選ぶだけで作れる
- PowerPoint に図形のまま出るので、貼ったあとに直せる
向いていない
- 無料では図に Napkin の名前が入り、PPT と SVG には出せない
- 画面の言葉は英語のみ
Narrative
いつもの AI(Claude・ChatGPT・Gemini など)に頼むだけで、会社のデザインで揃った資料が PDF と PowerPoint で返るサービス。画面を開かず、AI エージェントから使う。
- 料金
- 無料 / プロ ¥1,980 / ビジネス ¥4,980(1 人・月、税込)
向いている
- いつもの AI から呼べる(新しい画面を覚えない)
- 誰が作っても同じ配色・余白・書体で揃う
- PowerPoint で図形・表・グラフのまま直せる
- 版と直した経緯がチームに残る
向いていない
- 座標を指定して自由に置く用途には向かない(体裁はサーバーが決める)
- AI エージェントをまだ使っていない人には入口が分かりにくい
よくある質問
どんな文章を渡せばよいですか?
1 行に 1 工程で、「担当者 → 作業 → 次の工程」の形で書きます。「営業が見積を作る → 課長が承認する → 経理が請求書を出す」のように矢印でつなぐと、AI が工程の順番を取り違えにくくなります。
分岐(条件で変わる流れ)はどう書きますか?
本線を先に書き切ってから、「もし在庫が無ければ、発注に戻る」のように条件と戻り先を添えます。最初から分岐を混ぜて書くと、本線が読み取れず、図が横に広がってしまいます。
日本語で頼めますか?
Miro と Lucidchart は画面も日本語です。Whimsical と Napkin AI は画面が英語ですが、日本語の文章を入れて図を作れます。社内で共有する図なら、画面が日本語の道具のほうが引き継ぎが楽です。
記号の決まり(BPMN など)に沿う必要はありますか?
社内で共有するだけなら、四角と矢印で足ります。監査や外部への提出で記号の決まりが指定されている場合は、記号のテンプレートを持つ作図型の道具を使ってください。
作った図をそのまま資料に貼れますか?
貼れますが、画像として貼ると貼ったあとに直せません。直す見込みがあるなら、図形のまま入る方法を選びます。詳しくは「図解を PowerPoint に貼るには?」にまとめています。
出典
- Miro 料金プラン確認日 2026-09-16
- Whimsical 料金プラン確認日 2026-09-16
- Napkin AI 料金ページ確認日 2026-09-16
- Lucidchart 無料トライアルと料金確認日 2026-09-16
- Miro AI で作図を効率化確認日 2026-09-16
- Whimsical ヘルプ「対応している言語」確認日 2026-09-16
- Lucidchart 製品ページ確認日 2026-09-16
- Napkin AI ヘルプ「対応している言語」確認日 2026-09-16
この記事を書いた人

Narrative を作っているチームが、実際に AI で資料を作りながら書いています。料金や機能は各社の公開ページを確認日つきで載せ、確かめられない数字は書きません。
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