
Microsoft 365 Copilot と Google Workspace の AI はどちらを選ぶ?
この記事の答えいま使っているグループウェアに合わせるのが基本です。分かれるのは費用で、Microsoft は本体の Copilot が有料のアドオン(Business アドオンは年払いで 1 人月 3,148 円相当)、Google は 2025 年 1 月から Gemini の AI 機能を Business と Enterprise のエディションに含めました。
- Microsoft の本体の Copilot は有料のアドオン。Copilot Chat は追加費用なし
- Google は 2025 年 1 月に Gemini の AI 機能を Business・Enterprise へ含めた
- どちらも日本語に対応。選ぶ基準は、いま使っているグループウェア
費用のかかり方が、いちばん大きな違い
どちらも「ワープロ・表計算・メール・会議に AI を足す」という点では同じです。違うのは、お金のかかり方です。
| Microsoft 365 Copilot | Google Workspace(Gemini) | |
|---|---|---|
| AI の費用 | 本体は有料のアドオン。Copilot Chat は追加費用なし | 2025 年 1 月から Business・Enterprise のエディションに含まれる |
| 金額 | Business アドオンは年払いで 1 人月 3,148 円相当、月払い 3,778 円。エンタープライズ向けは 4,497 円 | Business Starter 800 円/Standard 1,600 円/Plus 2,500 円(1 人・月) |
| 前提 | 対象の Microsoft 365 プランのライセンスが別途必要 | Workspace の契約そのもの |
| 人数 | 最大 300 ユーザー(Business の範囲) | Starter・Standard・Plus は最大 300 ユーザー。Enterprise は上限・下限なし |
| 日本語 | サポート言語 51 言語に日本語 | Gemini アプリは 40 超、サイドパネルは 25 言語 |
Microsoft は「チャットは無料、統合は有料」
ここが混ざりやすいところです。Microsoft 365 Copilot チャットは、対象の Microsoft 365 サブスクリプションを持つ利用者なら追加料金なしで使えます。文章の下書き、スプレッドシートの作成、データの可視化、文書や PDF の要約、プレゼンテーションの作成、画像生成などが挙げられています。
有料のアドオンで増えるのは、Word・Excel・PowerPoint・Teams・Outlook の中での利用と、エージェント ビルダー、既成のエージェント(リサーチ・アナリスト・ファシリテーター)です。つまり「アプリを開いたまま頼めるか」が、有料と無料の分かれ目になります。
Google は「エディションに入った」
Google は 2025 年 1 月に、それまでアドオンだった AI 機能を Business と Enterprise のエディションに含めました。旧アドオン(Gemini Business - Legacy、Gemini Enterprise - Legacy、AI Meetings and Messaging、AI Security)は購入できなくなっています。
含まれる機能として、Gmail やドキュメントの Gemini サイドパネル、文書作成のサポート、Meet の自動メモ生成、Gemini アプリ、Gemini Notebook などが挙げられています。料金ページには「追加費用なし」という言い方はなく、「含まれる/利用できます」と書かれています。別売りのアドオンとして「AI 拡張アクセス」も用意されています。

選ぶ順番
選ぶ順番は、AI の機能の差より先に、いま使っているグループウェアです。乗り換えの手間が、AI の差をたいてい上回ります。
- いま使っているグループウェア。メールとファイル置き場を移す手間は、AI の差より大きい
- AI を使う人の数。Microsoft は人数ぶんのアドオンが要る。Google は契約するエディションで決まる
- どのアプリの中で使いたいか。Word・Excel の中で使いたいなら Microsoft の有料アドオン
- 日本語。どちらも対応しているが、機能によって対応言語が違う点は両社とも明記している
ほかの選択肢
グループウェアを移さずに、AI の入った道具を足す方法もあります。Notion・ClickUp・Slack の AI は、それぞれ得意な場面が違います。比較は Notion・ClickUp・Slack の AI は何ができる?、5 つを並べた比較は AI つきのワークスペースはどれが向く? にまとめています。
| 製品 | 料金 | 対応AI | 作り方 | PowerPoint 出力 | 自社デザイン |
|---|---|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Copilot | ¥4,497(1 人・月、税別、年契約)/ Business アドオンは年払いで月 ¥3,148 相当 | Microsoft 365 Copilot | PowerPoint の中で下書きを生成 | PowerPoint そのもの | PowerPoint のテンプレート |
| Google Workspace(Gemini) | Business Starter ¥800 / Standard ¥1,600 / Plus ¥2,500(1 人・月、月契約、税別) | Gemini | Google スライドの中で生成 | PPTX に書き出し | テンプレート |
| Notion(Notion AI) | フリー / プラス ¥1,650 / ビジネス ¥3,150(1 人・月) | Notion AI | 文書・データベース・会議メモ | 無し(文書とデータベースが中心) | 無し(テンプレートで揃える) |
| Slack(Slack AI) | フリー / プロ ¥925 / ビジネスプラス ¥1,920(1 人・月、年払い) | Slack AI(要約・検索) | 会話の要約と検索 | 無し(会話の要約と検索が中心) | 無し |
| ClickUp(ClickUp Brain) | Unlimited $7 / Business $12(1 人・月、年払い) | ClickUp Brain(別料金) | タスク・文書・自動化 | スライドは作れるが、PowerPoint への書き出しの記載なし | 無し |
金額は 2026 年 9 月 16 日時点の公開ページのものです。キャンペーン価格が含まれることがあるので、見積もりは公式のページで取ってください。
この記事で比べた製品
Microsoft 365 Copilot
PowerPoint・Word・Excel・Teams の中で動く AI。PowerPoint の中で資料の下書きを生成し、会社のテンプレートに沿って組める。
- 料金
- ¥4,497(1 人・月、税別、年契約)/ Business アドオンは年払いで月 ¥3,148 相当
向いている
- PowerPoint をそのまま使える。書き出しの手間が無い
- 社内の Teams・SharePoint の情報を参照できる
向いていない
- Microsoft 365 のライセンスに上乗せの費用
- 仕上がりはテンプレートと使う人の手に左右される
Google Workspace(Gemini)
Gmail・ドキュメント・スライドに Gemini が入ったワークスペース。スライドの AI は Business Standard 以上で使える。
- 料金
- Business Starter ¥800 / Standard ¥1,600 / Plus ¥2,500(1 人・月、月契約、税別)
向いている
- Gmail・ドキュメント・スライドの中で AI が使える
- 料金に AI が含まれる(Standard 以上)
向いていない
- Starter ではスライドの AI が使えない
- 会社のデザインで揃えるにはテンプレートの運用が要る
Notion(Notion AI)
文書・データベース・会議メモをまとめるワークスペース。AI のフル機能(会議メモ・横断検索)はビジネスプラン以上。
- 料金
- フリー / プラス ¥1,650 / ビジネス ¥3,150(1 人・月)
向いている
- 文書と会議メモが 1 か所に残る
- Slack・GitHub などを横断して検索できる(ビジネス)
向いていない
- プレゼン資料は作れない
- AI をフルに使うにはビジネスプラン
Slack(Slack AI)
チャットのワークスペース。会話の要約と AI 検索が入り、高度な AI はビジネスプラス以上。
- 料金
- フリー / プロ ¥925 / ビジネスプラス ¥1,920(1 人・月、年払い)
向いている
- 会話の要約で見逃しが減る
- 多くの会社で既に入っている
向いていない
- 資料そのものは作れない
- AI の高度な機能は上のプラン
ClickUp(ClickUp Brain)
タスク・文書・自動化のワークスペース。AI(Brain AI)は全プランで別料金。
- 料金
- Unlimited $7 / Business $12(1 人・月、年払い)
向いている
- タスクと文書と自動化が 1 つに
- AI の書き物と検索が無制限(Brain AI)
向いていない
- AI は必ず上乗せの費用
- 資料の書き出しは無い
よくある質問
Microsoft 365 Copilot はいくらですか?
公式の料金ページでは、Microsoft 365 Copilot Business アドオンが年払いで 1 ユーザーあたり月 3,148 円相当(2026 年 7 月 1 日から 12 月 31 日までのキャンペーン価格は 2,698 円相当)、月払いで 3,778 円です。エンタープライズ向けの Microsoft 365 Copilot は 1 ユーザーあたり月 4,497 円です。
既存のプランがないと買えませんか?
公式ページに「Microsoft 365 Copilot を購入するには、対象となる Microsoft 365 プランのライセンスが別途必要です」と書かれています。対象として Microsoft 365 Business Standard または Business Premium が挙げられています。
Google の AI は追加費用なしですか?
管理者向けのヘルプに「2025 年 1 月に、これまで Google Workspace with Gemini アドオンに含まれていた AI 機能を、Business エディションと Enterprise エディションに追加しました」と書かれています。旧アドオン(Gemini Business - Legacy など)は購入できなくなりました。ただし料金ページには「追加費用なし」という文言そのものはなく、「含まれる」という表記です。
Copilot Chat と Microsoft 365 Copilot は違うものですか?
違います。公式ページには「対象となる Microsoft 365 サブスクリプションを持つすべての Microsoft Entra アカウント ユーザーは、Copilot Chat を追加料金なしで利用できます」と書かれています。有料の Microsoft 365 Copilot との違いとして、各アプリ内への統合、エージェント ビルダー、既成のエージェントなどが挙げられています。
日本語で使えますか?
どちらも対応しています。Microsoft はサポート言語 51 言語の一覧に日本語を挙げています。Google は Gemini アプリが 40 を超える言語、Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・ドライブのサイドパネルの Gemini が 25 言語に対応していると書いています。
出典
- Microsoft 365 Copilot プランと価格確認日 2026-09-16
- ビジネス向け Microsoft 365 Copilot確認日 2026-09-16
- Microsoft 365 Copilot チャット確認日 2026-09-16
- Microsoft サポート「Copilot でサポートされている言語」確認日 2026-09-16
- Google Workspace 料金プラン確認日 2026-09-16
- Google Workspace「ビジネス向け AI ツール」確認日 2026-09-16
- Google「Gemini AI 機能が Google Workspace サブスクリプションで利用可能に」確認日 2026-09-16
この記事を書いた人

Narrative を作っているチームが、実際に AI で資料を作りながら書いています。料金や機能は各社の公開ページを確認日つきで載せ、確かめられない数字は書きません。
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